YUMIKO CHIBA ASSOSIATES

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六本木でのリニューアルオープンのお知らせ

このたび、Yumiko Chiba Associatesは、長らく活動の拠点としてきた新宿を離れ、2022年11月3日より六本木に移転し、新たなギャラリースペースを六本木ヒルズ内にオープンします。

新住所:
〒106-0032 東京都港区六本木6ー4−1
六本木ヒルズ ハリウッドビューティープラザ 3F

移転後初となる展覧会として、本スペースでは、鷹野隆大の文化庁 令和3年度(第72回)芸術選奨 美術部門受賞、および山城知佳子の同 美術部門新人賞受賞を記念した二人展「距離の洞窟」を開催します。本展は、鷹野のキュレーションにより、山城の《黙認のからだ》シリーズ、および鷹野の《Photo-Graph》シリーズを軸に「距離」をテーマとした作品を出品します。

山城の《黙認のからだ》は、人体を鍾乳洞のなかで撮影したものであり、鷹野の《Photo-Graph》は、影を自身から独立した生き物のように感じたことから開始されたシリーズです。サンゴ礁の海に囲まれた沖縄には、600か所以上の鍾乳洞が存在しています。そのなかで撮影された《黙認のからだ》は、鍾乳洞の肉体を思わせる石のシルエットと身体の形態との交錯がみられます。本展では、持続的に現代の身体表象に深く関わってきた両者の作品を、「距離」という主題を通じて再考します。

新スペースのオープンにあたり、空間のデザインは、imajo designが務め、照明デザインは灯工舎(Light Meister Co.,Ltd)が担当しました。本スペースは、アートウィーク東京の会期(2022年11月3−6日)に合わせ、11月3日にグランドオープンいたします。この機会にぜひお立ち寄りください。

距離の洞窟
鷹野隆大・山城知佳子 二人展
Resonance of Distance
a two-person show by Ryudai Takano and Chikako Yamashiro

2022年11月3日[木・祝] ― 12月17日[土] 12:00-19:00
※ ARTWEEKTOKYO 開催中の11月3日-6日は10:00から開廊いたします。
休廊日:日、月、祝日 ( ただし11月3日[木・祝] は開廊 )

Thursday (National Holiday) 3 November – Saturday 17 December, 2022
Gallery Hours: Tuesday – Saturday, 12:00 –19:00
Extended opening hours during ART WEEK TOKYO: 3 – 6 November, 10:00–19:00
Closed on Sundays, Mondays, and national holidays

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また、これと併行して、六本木という街において、人々の交流と議論の場を立ち上げる新プロジェクト「六本木アルスクーリア」も始動します。

【六本木アルスクーリアについて】
ギャラリースペースのオープンと並行して、芸術的/批評的な議論の活動拠点となる「六本木アルスクーリア(Roppongi ArsCuria)」を六本木ヒルズから始動します。

Yumiko Chiba Associatesでは、これまでも2011年より「批評をアーカイヴする」というコンセプトのもと編纂された研究冊子『クリティカル・アーカイヴ』をはじめとする、一連の出版物の刊行を継続するなど、芸術をめぐる知的かつ批評的な議論の普及に努めてきました。

このたび、これまでギャラリー活動とは別に行ってきた活動を広め、その意義を深めていくために、ハリウッドビューティグループのご協力を得て、六本木アルスクーリアをギャラリーのあるハリウッドビューティプラザ内のスペースを活用し始動することになりました。本活動では、批評家や研究者、キュレーターらによる連続講座やシンポジウム、アーティストによるトークイベントなどを開催するほか、芸術・美術分野以外の専門家や研究者の方々を招き、幅広い問題を議論するプログラムを実施する予定です。

目指すのは、さまざまな分野の事象や問題について活発に論議し、世代や人種を問わず多くの人が訪れ、交流し、同時に将来を担う子どもたちの教育の場となるような場です。そこから、混迷する現在の状況を打破するための多くのヒント、ネットワークが生まれることを願っています。

※「Ars(アルス)」はラテン語で「技術・芸術」を意味し、「Curia(クーリア)」は、同じくラテン語で「集会所」を意味します。本スペースは、ここが六本木の街で新たな芸術交流の場となることを願い、「六本木アルスクーリア」と名付けられました。

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